舞妓さんのかんざし制作
京都の花街で舞妓さんが身につける「ビラビラかんざし」。
華やかで繊細なその美しさは、見る人の心を惹きつけます。
いまでは、こうしたかんざしを純銀の塊から丁寧に鍛えて作る職人は、とても少なくなってしまいました。
一般的には、銀の板を切り出して作ることが多いのですが、私はあえて時間をかけて純銀の塊を鍛え上げています。
この方法で作ることで、素材がしっかりと締まり、丈夫で長くお使いいただけるかんざしに仕上がるのです。
特に力が加わりやすい扇と足の繋ぎ部分は少し厚みを持たせ、使い心地や耐久性にも気を配っています。
最後の仕上げは、まるで鏡のように美しく磨き上げます。この工程はとても繊細で時間がかかりますが、
かんざしの優しい輝きを生み出す大切な手仕事です。
これからも伝統の技を大切に、一つひとつ心を込めてかんざしを作り続けてまいります。

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