夏も終わりに近づいてきましたが、今月のおすすめ『 帯留め 波千鳥 』 荒らし文様をあしらった丸輪の中で、波しぶきを越えて飛び交う夫婦千鳥を表現した、小さな帯留めです。 千鳥は、荒波を共に乗り越えていくことから「家内安全」や「夫婦円満」を象徴する縁起柄として親しまれてきました。...
少し遠出をして、自転車でサイクリングをしてきました。 夏の日差しも、ほんの少しやわらいできたように感じますが、まだまだ暑さの続く毎日ですね。 普段は仕事場にこもっていることが多いので、外に出て風を感じながら走る時間はとても新鮮でした。 皆さまも、どうぞ暑さにお気をつけてお過ごしくださいませ。
ポンコツ失敗談 〜バフとかんざし〜 独立して間もない頃、師匠のもとへ通っていた時に、忘れられない言葉をいただきました。 「しっかり叩いて作ったものは、たとえ曲がったとしても美しく曲がる。」 当時の私は、この言葉の意味を深くは理解できずにいました。 それからしばらく経ったある日。...
このたび、Homeに「季節の装い」コーナーを新設いたしました。 第一回は、夏の装いにそっと寄り添う、かんざしや帯留めをご紹介しております。 まだ数は少ないのですが、これから季節の移ろいに合わせて、少しずつ作品を掲載してまいります。 末永く見守っていただけましたら嬉しく思います。...
今月のおすすめかんざし 「 金銀細工かんざし 月下美人(小) 」 — 一輪の月下美人をかたどった、幻想的なかんざし — 夜の静けさの中で、そっと花開く月下美人。その気高く、どこか儚げな美しさを、一輪のかんざしに込めて丁寧に仕立てました。 花びらには純銀を使い、中央にはK18ゴールド、そして花弁にはK24(純金)を。...
【独立初期のポンコツ失敗談】ローラーと油の話 独立して間もないころ、私は「ローラー」の存在すら知らず、銀を必要な厚みにするために、ひたすら金槌で叩き、ノギスで測りながら製作していました。いま思えば、なんとも非効率で、よくやっていたなと自分でも驚きます。 そんな私の前に現れたのが、金属を均一に延ばすことができる「ローラー」。...
純銀製のかんざしが特別だった理由 ※この記事は、諸説ある中の一つとしてご紹介しております。 日本の装飾文化の中でも、とりわけ格式高く、特別な存在とされてきた「純銀製のかんざし」。その歴史をたどると、江戸時代に大きく花開いたかんざし文化と深く関わっています。...
Instagram @takuyaiba_kazari この度、Instagramの「メッセージリクエスト」機能に長らく気づかず、 いただいたお問い合わせの返信が出来ていなかったことが分かりました。 現在はすぐに確認できるように設定を整えております。 もしこれまでにお返事が届いていない方がいらっしゃいましたら、どうかご容赦くださいませ。...
前回は「帯留めの歴史」について触れましたが、今回はかんざしの歴史を少しだけご紹介したいと思います。 普段目にする「かんざし」が、どのようなかたちで現代へ受け継がれてきたのか――その一説をたどってみましょう。 かんざしの起源は、なんと縄文時代までさかのぼると言われています。...
今回はいつもと違って、帯留めの歴史について書いてみようと思います。 普段は作品のご紹介が中心ですが、今日は少し視点を変えて、「帯留め」という和装小物がどのように生まれ、変化してきたのか、その歴史をたどってみたいと思います。 華やかな装飾として親しまれている帯留めも、はじまりは意外と実用的な道具でした。...