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ポンコツ失敗談 リューターの真実

 

独立初期の失敗談 ―リューターの真実―

 

20年ほど前の独立したばかりの頃、私は「リューター」という道具の真価をまったく知りませんでした。
手作業での磨きに限界を感じ、ホームセンターで一番安いリューターを購入したのが始まりです。

 

 


当時の私は、「リューター=磨くための道具」と思い込んでおり、磨く作業だけに使っていました。

ある日、ホームセンターでドリル刃を見つけ、「リューターって穴も開けられるのかな?」と疑問を抱き、試しに購入。
いざ銀板に穴をあけようとしたものの、パワー不足で軸もブレブレ。

もちろん穴など開くはずもなく、「リューターってこんなものか」と納得してしまっていたのです。

 

 

 

数カ月後、知り合いが作業場に来た時、私のリューターを見て絶句しました。
「こんなリューターで、あの作品を作ってたの?」
その一言で、私は自分が“本物”を知らなかったことを痛感しました。

 

 

 

後日、顔なじみの彫金工具店に相談に行ったところ、店長さんも私のリューターの説明を聞いて固まり、
「絶対に後悔させない。宝飾のプロが使う高性能のものを紹介するよ」と、一台のリューターを薦めてくれました。

価格は当時の私にとってかなり高額で、店長さんも「申し訳ないけど…」と気を遣ってくださったのですが、その場で貯金を引き出して即決。「これ、買います!」と言ったときの店長さんの驚いた顔を今でも覚えています。

 

 

 

そして、初めて本物のリューターで銀板に穴を開けた瞬間——
「こんなに簡単に穴が開くのか!」
あまりの衝撃に、すぐに知り合いに報告したところ、「あたりまえやで」と軽く返されたのも、今となってはいい思い出です。

 

 

 

今ではそのリューターも型落ちで廃盤になりましたが、あの日手に入れた一台は、今でも大切に使い続けています。
あの時、迷わず背中を押してくれた店長さんには、今でも心から感謝しています。

まさに「後悔しない性能」と呼ぶにふさわしい相棒です。

 

 

 

今回は、そんなリューターにまつわる初心者時代の失敗談でした。